どうなる2つのCross

今季は予想以上にロイヤルタイプの入荷が続いているようですね。
素晴らしい個体の入荷が多い事は買い手として喜ばしいのですが、これだけロイヤル個体の入荷が続くと色んな意味で来シーズンから暫くはロイヤルの入荷が少なくなるのでは?   っと思ってみたりもする。
だとすると選択肢の多い今がロイヤル個体を GET するチャンス!    ・・・なのか?
私としてはズドーン!とバンドの通った物やギラギラなムーンを常に待ち望んで居るのですが・・・


それでは、この一週間での変化と経過を・・・

2014.01.17 グルピオ孵化.JPG
グルザード♂ × ロートターキス♀
体着までは順調に思えたこの Pr も、やはりと言うか案の定、翌日には稚魚が水面に散り出しており、水位を下げざるを得ませんでした。
本来であれば散った稚魚を親魚が集めて自分、或いは互いの体に着けるのですが、この Pr は♂ がまだ若い事と♀ の稚魚に対する独占欲が強過ぎて雌雄のコンビネーションが上手く行かず、それに稚魚が振り回されて親の体表への着きが甘くなっていた様でした。
2014.01.19     飛.JPG
水位を下げた後も稚魚の着きは思ったほど良くは無く、有る程度の時間が経つと? スポンジフィルターのエアーリフト出口の水流が漂う水槽側面部分に着いている? 稚魚が多く、親魚はそれをまめに体に着けようとはしていませんでした。
親魚がきちんと稚魚を集めてもいないのに 「 有る程度の時間が経つと? 」 って事は・・・
そうです。 親から逸れた稚魚は私がカップで掬い親魚へ稚魚を着けていました。
勤め人ですので当然それが出来るのは朝の出社前、帰宅後、と就寝するまでの時間ですが、それをやった場合とやらなかった場合とでは稚魚の残数が違ってきます。
グルピオ水位.JPG
では、何故そこまでして今回の一腹を残そうとするのか?
その答えはズバリ!この組み合わせは今回限りで終了し、♂ 親グルザードのヘッケル的素質の遺伝性を測り知るためですので、不用意に時間を費やしたくなかった事と次?の為にブリーディングタンクの回転効率を上げなければならないからでも有ります。
今回はブライン給餌を始めるまでの体着後2日間は実質 ” 俺 ” が稚魚を集めていた事になります。
その間は当然、親魚の体高に合わせて水位をギリギリに下げたままで凌いでいます。
但し、これを行って効果が得られる場合と「 やるだけムダ!」な場合が有りますので、無駄な苦労をしないためにもその時の見極めが重要です。
2014.01.30   グルピオ.JPG
私がその見極めとする基準は逸れた稚魚の中にBerry slider な稚魚が居るか否かが先ずは基本となります。
元々その時期の稚魚は泳ぎが上手くは無いので、それを見抜くには相当な時間と観察力が必要ですし、ブライン給餌後一週間も経てば容易にそれを見抜く事が出来るのですが・・・
Berry slider は恐らく先天的な奇形であると思われ、この時期でそれと思う稚魚が見られる場合は強引に育成段階まで持って行ったとしても他の奇形も発生している可能性が考えられるので、奇形が多い腹の仔を無理に残そうとはせずに後は親Pr に任せて自然淘汰?です。
グルザード外し後.JPG
人為的な力が加われば加わる程に奇形の発生率も高まる?或いは本来であれば残らずに淘汰される物までが成長してしまうので、親Pr にまかせて仔を残す事が望ましいと思うのですが今回ばかりはIrregular です。
体着後3日目にはブラインシュリンプの給餌を始め、何とか落ち着いた状態へと移行です。
先にも書きましたが、♀ 親の稚魚への独占欲が強い為にこの時点で♂ 親を外しました。
2014.02.01 TYPE8`.JPG
そして現在は♀ 親からも外し、いよいよ管理者として最も忙しい日々の始まりです。
稚魚の大きさにバラツキが見られるのは無理に残した稚魚だからなのか? それともそれぞれの親の血筋に分かれた仔が出て来たからなのか?もしくは単に俺がヘッタクソ!なだけなのか?
この時の苦労が報われるのか否か答えは2ヶ月後くらいでしょうか?



続きまして私の理想の個体を作り出す事が出来るかもしれない最も期待の大きいPr の経過を!

TYPE9`卵.JPG
結論から申しますと次回以降に期待です。
産卵数が150粒くらいに対し、孵化数は40%程度と残す数としてはそこそこでしたが・・・
日増しに稚魚の数が減り、親魚は次回へシフトをしてしまいました。
2014.01.30      TYPE9.JPG
こう言った場合には孵化した時点で ” 育てる事が出来ない稚魚 ” である場合も稀に有りますが、今回は孵化時の稚魚の状態には特に問題は無く、稚魚の体の色も黒く、尾も元気よく振っていましたので問題はその後のその他諸々・・・ と解決すべき事がまだまだ多そうです。
2014.01.30  TYPE3 R.JPG
ここまで辿り着く間にもこのPr には勉強をさせて貰って?いますので、これくらいの事象は想定の範囲内として次なるSkillupへ向けて一つずつ問題を解決しなければその先へは進ませて貰えないようです。
2014.01.30 TYPE3 L.JPG
このPr のブリーディングでは、「 急がず、無理せず、無理させず!」 にじっくりと腰を据えてある程度の数を採り、その将来性を見ながら残して行きたいと思います。
TYPE9` 孵化後.JPG
それにはこれから先も幾多の課題を与えられる事でしょうが、それを踏まえて楽しめるのがヘッケルクロスに憑かれた者の行く末でもあります。
現在では♀ のSW が ON しましたので、早ければ明日くらいにでも次の産卵が訪れるでしょう。


来週辺りからは今までの私とは少し違った狙い?の今季物WILD DISCUS についても紹介して行きたいかと思う4※才になったばかりの冬の独り言。




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